Capty!TVからI.O.DATA GV-1394TV/M2へのスイッチレポート

第2章 I.O.DATA GV-1394TV/M2との出会い

新しいキャプチャがほしい!

画質面やソフトの出来の悪さ、製品の欠陥などの理由で、ずーっと新しいキャプチャがほしいと思っていました。特にリビングにある大量のVHSをデジタル化する計画はとてもCapty!TVでは行えません。

もちろん一番根にあるコンセプトは「マックで行う」ということ。しかしマック対応のハードウェアMPEG1/2キャプチャといえばピクセラのCapty!TVシリーズしか存在していません。買うとすればもちろんFireWire BOXなのですが、頭によぎるのは「あの」ピクセラが作ったソフトウェアを使うということです。それだけは回避したいものです、、、。

そこで、選定範囲を「ハードウェアMPEG1/MPEG2キャプチャ(TVチューナ付き)」から「TVチューナー付きビデオキャプチャ」に広げたところ、カノープスの「ADVC-200TV」(生産終了品)と、I.O.DATAの「GV-1394TV/M2」が浮上しました。価格はピクセラのが3万円、カノープスが4万円、I.O.DATAのが2.5万円といったところです。まずカノープスのは価格が高いということや、マック対応がたいへん不十分でソフトのアップデートも非常に遅い、まあつまり「やる気がない」ってことで候補から外しました。いきなりピクセラとアイオーデータの一騎打ちですw

 キャプティーTVファイアワイヤボックス ピクセラ Capty!TV FireWire BOX:PIX-MPTV/F1M・実売価格:30,000円

カノープスDVキャプチャ カノープス TVチューナー付きDVキャプチャ:ADVC-200TV ・販売完了品

GV-1394TV/M2 アイオーデータ TVチューナー付きDVキャプチャ:GV-1394TV/M2 ・実売価格: 22,000円

※ 各製品の画像は各メーカーのウェブサイトより引用いたしました。

Capty!TV FW BOX vs GV-1394TV/M2

とりあえずソフトウェアはおいといてハードウェア自体を比較してみました。

Pixeka社 Capty!TV FW BOXの特徴はなんといっても「MPEG1/2ハードウェアエンコード」ということです。でも裏を返せばそれしかいいところがない。一応メーカーのサイトの謳い文句を解説しますが、どれも当たり前の機能でハードウェアとしては特によい点は見つかりません。むしろ高画質系回路がほとんどついていないのにこの価格はいただけません。

一方、I.O.DATAのDVキャプチャはビデオカメラではおなじみの「DVフォーマット」という形式で映像を取り込む。ちなみにMPEGとDVフォーマットについては次の項目で書きます。
さて、このハードウェアの特徴としてとにかくゴージャスな製品であるといえます。I.O.DATAの企業イメージというと「初心者向け」「そこそこ使えるが、そこそこ使えない」「無難・とりあえずアイオーにしておくか」といった、あまりこだわり系ではない感じがするけれど、この製品はなにか違うオーラを感じました。

そんなとき、あるPC雑誌でI.O.DATAのマック業界への考えを取材している記事をみた。それまでI.O.DATAがマック対応として出していた製品は、メモリとかHDとかCD-Rドライブやらで、TVキャプチャなどのいわゆる"マルチメディア製品"は出してこなかった。そんなときにいきなりこんなものを出し、しかもかなりゴージャスである。その理由がその記事にあった。それによると「Windowsユーザーは製品の質がどうであれ、とにかく安いものをホイホイ買っていく。でもマックユーザーは製品を厳選して高いとしてもこだわりをもって買ってくれる。だから多少値が張っても我々はマックユーザー向けに我々が納得できる高品質な製品をだしていきたい」というI.O.DATAの社員さんの言葉。おお!いってくれるじゃないですか。
その心意気、オレが買ってやろうじゃないの! I.O.DATAのGV-1394TV/M2購入決定!!

ってのは冗談で、それではその「こだわり」をみていきましょう。まずこのデバイスは、DVビデオカメラやiSightなどのDVデバイスとして動作するので、付属ソフト以外にもiMovie、iDVD、Final Cut、DVD Studio Pro、iChatAVなどなどのさまざまなアプリケーションと互換性があるのが特徴です。またあとで別途お話ししますが、DVストリームファイルはQuickTimePlayerで自在に加工できるという編集しやすさも注目です。たとえばQuickTime BroadcasterをつかってTV放送を無線LANで飛ばし、リビングのiBookでみるなんていうことや、iChatAVのカメラとして使用してTV放送をチャットで流すなんていう離れ業も可能です。(著作権にはご注意をw)

では本題のハードウェアの性能の話にまいりましょう。なにがゴージャスかというと高画質回路がこれでもかと言うくらいつめこまれています。

まあ詳しいことはどうであれ、いっぱいついていることはお分かりになるでしょう(笑) ここで注目したいのはほとんどのキャプチャーは3次元Y/C分離機能と、3次元NRの同時使用ができませんが、この製品は可能です。ビデオキャプチャーの大御所、カノープスでさえ同時利用ができるのは最高峰モデル「MTV-3000」しかありません(定価6万円!)

ハードウェア面のよさだけではなく、メーカーのサイトや例の記事をみていると、マック対応への意気込みがたいへん強く、またソフトウェアのアップデートも頻繁に行われており、とても好感が持てました。

DVフォーマットとMPEG2

もうI.O.DATAのGV-1394TV/M2を買うことは決定したのですが、ここで2製品の一番の違いである記録形式について解説します。

MPEG2のメリット

MPEG2のデメリット

DVコーデックのメリット

DVコーデックのデメリット

とまぁ、両者メリット、デメリットはありますが、注目したいのはMPEGは「できない」ことが多いのに対し、DVは「できるけど、めんどくさい」ことが多い点です。また近年のHDの大容量化・高速化によってDVフォーマットのデメリットが薄れつつあります。現在200GBのHDが1万円で売られています。また、QuickTimePlayerからダイレクトに純正のDivXコーデックで高画質で低データレートのDivXムービーや、携帯電話用コンテンツを作成できる応用性の高さも見逃せません。

いよいよ購入。

外箱の写真

そんなこんなで、I.O.DATA GV-1394TV/M2購入!!わーい。

PC-Successというお店の通販で、22555円(税・送料・入金手数料込)で購入しました。このハードウェアの出来ならばWindows用でもこの値段は適正な気がします。

PC-Successは、店頭と通販で買い物ができるが、店頭だと通販より1割ほど値段が高い。スタッフに聞いたところ、店の維持費や人件費などの問題で通販の方が安いとのこと。店頭で商品を決めて通販で買うという買い方がいいのかもしれない。
また通販はウェブ注文と電話・FAX注文がある。電話・FAX注文だとかなり早く発送してくれるが、通常はウェブ注文のほうが手軽なのでそのときの状況に応じて使い分けるとよいみたい。

僕の場合ファックスで注文してみたのですが、前払い・入金確認後発送にもかかわらず、2日で到着してしまった。ちなみに電話は混んでいて全くつながりませんでした。

ネットでで調べたところPC-Successの評判は大変悪いようです。中古品が送られてきたり、納期がめちゃくちゃ延びたり、メモリを2枚買ったら違うメーカーのがセットで送られてきたり、梱包が雑だったりすごいそうです。かくいう僕も、GV-1394TV/M2購入後、PC-Successでほかの買い物をしたら、製品の化粧箱に宅配便の伝票をつけてそのまま送ってきました。梱包が雑もなにも"なし"です(笑 この店で購入するのはお勧めできません。


パッケージ内容

さて、どといたパッケージをあけるとこんな感じになっています。製品本体、ACアダプタ、ACアダプタ用ケーブル、FireWireケーブル(1m?、6-4pin)、説明書・保証書、足・ゴムパッドが入っていた。写真でははぎとってしまった後だけど、製品はアイオーデータおなじみのブルーのビニールに入っていました。

製品上部の空気穴から中をのぞくとメイン基盤がどかーんとあるだけで、すっからかんだ。思ったより軽いし。まず最初に足をとりつけて、その足にゴムパッドを取り付ける。なんでユーザーにやらせるのだろう?w

トップパネル(前面)はホワイトで、ボディーはつや消しのシルバーだ。Capty!TVより遥かにリッチ感がただよっている。端子はすべて金メッキ加工だ。また端子・スイッチの少し上のグレーの横ラインには「DV Encoder with Advanced 3D Y/C Sepalator & Ghost Reducer I.O.DATA」と誇らしげな文字がきざまれている。このラインだけ樹脂でコーティングされていて、最初保護ビニールがはられていた。関係ない話ですが、液晶とかの保護ビニールをはがすとき、なんか快感じゃないですか?w

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