よく受験生の方に「豊島高校ってどんな感じですか？」と漠然とした質問をされますが、とある先生に豊島高校の一番の特徴を聞いたところ
「普通の学校であること」
という返事が返ってきました（笑） でもこれはとても重要なことです。高校生が親を刺し殺すこな時代（ぉ）、穏やかで平和な豊島高校の校風は最大の魅力なのかもしれません。
豊島高校は池袋駅から地下鉄有楽町線で１０分未満、駅から７分と交通の便に恵まれた都心に位置しています。しかし周りは穏やかな住宅地が広がっています。治安もたいへんよく、繁華街や危険地帯も近くにないのでトラブルに巻き込まれたりするリスクも少なく、安心して学校に通うことができます。
▲穏やかに広がる住宅街。騒音もないし空気もすんでいます。
立地条件もよいのですが、校舎自体も魅力の一つです。豊島高校の校舎は都立高校の中でもかなり大きい方で、広々した校舎に１周200mのトラックを楽々とれる校庭に、テニスコート、プール、体育館、図書館（図書"室"ではありませんよ）、トレーニングルームや柔道場、和室などを完備した "豊誠館"という建物など、設備に恵まれています。 またその設備は豊島生の丁寧な扱いとメンテナンスで新品同様に維持されています。
▲中央がメインの校庭。右がテニスコート、左の建物が体育館だ。
豊島生はみなマジメやさしい生徒ばかりです。僕が入学前に豊島高校の文化祭にきたとき、豊島高校の生徒さんが親切に校内を案内してくれました。そんな思いやりのあるがある豊島生ですが、文化祭や体育祭、そのほかいざとなるとみんなで協力し合う行動力ももっています。そんなヤツらがいっぱいいます。
「校則厳しいですか？」という質問をよく受けますが「No」といつもお答えしています。僕が在学中に感じた校則といえば「バイク登校禁止」と「制服はちゃんときること」くらいしかありません。バイトも推奨はしていませんがOKですし、髪を染めようが、爪がカラフルだろうが、鼻にピアスを通していようが自由です。もちろんMDやCDを持ってきたり、休み時間に雑誌を読むのも自由です。
中学校ですと「あれはだめ」「これもだめ」といろいろ制約はあったかもしれませんが、豊島高校ではやっていいこと、悪いことの判断は生徒にかなりまかされています。そのかわりその責任も自分たちで負うことになります。豊島高校はあまり「勉強しろ！」という進学面でうるさくない学校ですが、これも「やらなかったら、受験のとき自分が苦しむことになるよ」というメッセージが込められているからです。
まずこれも自由な校風のおかげかもしれませんが、豊島高校では生徒会が決める事がたいへん多いのが特徴です。文化祭の進行、コンサートホールを１日貸し切って行う舞台際（文化祭のステージ部門）、校内のルール、要望の応対などすべて生徒会が計画実行しています。
またクラブ活動もたいへん活発です。コンクールで金賞を取ったり、都大会や全国大会に出場して大活躍しているクラブも少なくありません。運動部も文化部も種類も豊富です。
豊島高校では特徴的な行事がたくさんあります。入学直後に３０km以上の道のりをあるく「歩こう会」でクラスメイトとの友情をふかめ、舞台際に行われる「弁論大会」で最近の若者に不足しているという、自分の意見を堂々と主張するイベントなどたくさんの行事が行われています。もちろん２日にわたる文化祭「豊島祭」、体育祭ももちろん活発です。
中学校ではできなかったこと、やりそびれたこと、豊島高校で思いっきりチャレンジしてみてください。
豊島高校では、ディベートや、LL教室でネイティブの先生と行う少人数制の英会話授業 （オーラルコミュニケーション）などがあります。また、保護者も参加できる、陶芸教室、俳句教室、書道教室など伝統的・芸術的学習会も開かれています。
１年生は「音楽１・美術１・書道１」より１科目
２年生は「音楽２・美術２・書道２」「数学Ｂ、古典」から各１科目「物理、化学、地学」より２科目を選択
３年生になると３２科目という豊富な選択科目から、８〜１６科目を選択
と、このような自分の進路に合わせた授業が選べます。
※上記カリキュラムは2002年度のものです。
平成12年度に広さが２倍に強化された進路指導室には赤本（各大学過去入試問題）や各大学のパンフレット、進学資料が揃えられており自由に回覧できるようになっています。また常に進路指導員の先生方がいますので、いつでも質問をしたりアドバイスをもらえます。 2001年度では29の大学、19の短期大学から指定校推薦の依頼を受け35名の生徒が進学しました。
生徒の意見を元に2000年度にリニューアルされた制服は
男子：濃紺のブレザー・ストライプのネクタイ・無地のグレーのズボン
女子：濃紺のブレザー・えんじのリボン・グレー系のチェックのスカート
となっています。
これが正装になっていますが、ブレザー・ネクタイ・リボンなどは普段きる必要はありません。指定のセーターやベスト（略装）で普段を過ごしている生徒も多いです。 制服についての詳細は、豊島高校の制服の製造・販売を行っていらっしゃる「メンズハウスヨシエ」さんのサイトをご覧ください。
Link:メンズハウスヨシエ
江古田店
豊島高校の校歌は、創立以来かわっていない伝統あるものです。作曲は「赤とんぼ」「この道」などの多くの日本歌曲・オペラを生み出した世界的に有名な山田耕筰さん、詞は「心の花」の歌風を開いた歌人「佐々木信綱」と、たいへん名誉な校歌です。
１ 流れは清し 千川 岸の桜かがよふ
相むつぶ 心うるわしく
至誠に生き 至誠を胸に
いざ 我ら共に豊島高校の
光を 添えむ
２ 丘の辺みどり 色こく 空は遠く澄み澄む
相きそふ 若さすこやかに
正義に生き 正義を胸に
いざ 我ら共に豊島高校の
誉れを挙げむ
３ 雲井に仰ぐ 富士の峰 理想高くかかげつ
勤しみて 学びたゆみなく
希望に生き 希望を胸に
いざ 我ら共に豊島高校の
栄をまさむ