冷蔵庫購入

8月中旬に冷蔵庫を購入したときのレポートです。

■ 夏はエアコンと冷蔵庫が売れる

今年は例年になく猛暑で、エアコン・冷蔵庫が飛ぶように売れているそうです。エアコンが売れるのは当然ですが、冷蔵庫はあまりの暑さでヘタっていたコンプレッサーが昇天し故障して買い替えるというケースが多いそうです。 さて我が家の冷蔵庫はすでに12年もの。どこかでコンプレッサーの寿命は8年と聞いたことがあるのでもういつ壊れても遅くはありません。でもある意味すでに故障してるといっても過言ではなかったかもしれません。

■ こんな症状がでたら冷蔵庫の買い替え時

だそうな(ビックカメラによる)
うちは異音・振動はあまりなかったですが上の2つはすでに現れていました。ジュースは全然冷えないし、アイスクリームは冷凍庫に入れてるのに溶けてる、などダメダメでした。さらに冷凍庫のドアからは冷気が漏れてるし、ものをちょっと多めに入れるとドアが勝手に開いてしまいます。最後の方はガムテープで止めるというなんとも無惨な処置を…(笑)

■ 買い替える価値は絶対にある!はず。

一応動いているものの、その機能に不備がではじめている。それだけで買い替える価値はあると思いますがカタログを見てみるとあらびっくり。
電気代が恐ろしく安くなって家計にもいいし、省エネ(メーカーによると1/4〜1/6!)
自動製氷機能付きで便利
引き出しの冷凍室は便利
除菌消臭機能で衛生的
鮮度保持機能で野菜や生物が長持ち
つーわけでこれだけ機能・性能がアップすればもう買うしかないでしょ!?

■ 予算ゼロです

しかし家電は壊れないと絶対買わせない父親。いくら上に書いてあるメリットを説明しても「んなもんウソに決まっている」といつもの反応。自分が知らないことはすべてウソであり、自分の考えが真実なのです。気違いに何を言っても無駄なので父親以外の家族から予算を絞り出すことに。

母親はチンタラではあるが近所の和風レストランでパートをやってコンスタントに少しの収入がある。そのストックが10万あるという。さらにわたくしミヤハンは夏休みということで短期集中アルバイトをやりはじめたので収入が週4万円弱あるのでそこから5万円出して母・子合同で購入決定!足りない分は弟・妹の入学祝いから出す(ぉ)

日立 プロフリーザ!
さっそくビックカメラに母と向かう。すでにお目当ての機種は決まっていた。HITACHIのプロフリーザーである。「♪プロフリーザー、これは冷蔵庫の大事件」と歌っているCFでおなじみだ。なぜこの機種かというと、プロフリーザーは「切れちゃう冷○」とか、ミネラルウォーターで自動製氷とかいう機能はあまりないが、冷蔵庫の基本性能としては高く評価されているからだ。さすが元祖はモーターメーカーである。さらに同社はPAMという技術を持っており消費電力の少なさも大きなポイント。ちなみに04年省エネ基準達成率240%、年間消費電力量190kWh/年である。

ちなみにPAMっつーのは、インバーターの進化系といっていい。PAMではないモーターは高速道路も渋滞している都会も普通の車で走っている状態。一方、PAMは高速道路ではフェラーリになり、渋滞している道では軽トラックに変身する夢の技術である。つまりおのおのの状況に最良の動作をするシステムなのだ。詳しくは知らないので興味のある人は自分で調べてください。

一応店員さんに相談してみることに。店員を選んでいたら親がいきなり近くにいた50代くらいの店員に話しかけた。(あ、なんか良くない気が…)と思っていたけど、脇で2人の会話を聞いていた。母が家族構成や今の冷蔵庫の不満や予算、欲しい容量などを説明すると突然「あー、どこもダメです。やっぱSHARPですね!これです、これ」

でた、SHARPヲタク!

「お母さん、そのまえに小さい買い物しとこ」とその店員をつきはなして、そばにいた若い知識のありそうな店員さんに相談。すると見事にミヤハンとシンクロ(いつものことですが)

「やっぱモーターとかコンプレッサーは日立ですよね」「いやぁ、お客様のおっしゃる通りで」

結局、ポテンシャルの高さをかってHITACHIのプロフリーザー:R-SF47SPAM(465リットル)を購入することに。お値段16万円なり。これより容量が少ないR-S42SPAM(415リットル)は13万円と3万円もの開きがあったのですが、エンジンは同じのため消費電力は同じだし、今までの冷蔵庫が420リットルでかなり苦労してるから大きいのがほしかったから高い方を選んだ。また色は、ライトブラウンライトグレークリアステンレスの3種類があったが、迷うことなくステンレスをチョイス。だって「プロフリーザー」ってんだからプロっぽいのが欲しいではありませんか。

ちなみに我が家は5人家族だがビックカメラのウェブサイトのスクリプトで診断してもらったら「520リットルぐらいがいいよ」という結果がでた。んなもんどこにあんねん!(あるにはあるけどアメリカの豪邸にあるようなすんごいやつ)

配送料は無料で、リサイクル料(このまえ法律できたやつ)が4900円。そのかわり買い換えキャンペーンで5000円のキャッシュバックがあるので実質上無料になる。こういうときは消費税込みの総額表示は便利である。

■ きたよきたよ。新しい冷蔵庫。

全体図
冷蔵庫はお盆を挟んだので購入から2週間後に到着した。平日はずっとアルバイトなので家に帰ったらすでに新しいものが設置されていた。おお、ステンレス〜ゥ

いい忘れたがプロフリーザーシリーズの特徴の1つに大容量なのに幅60cm奥行き65cm(415リットルモデルは60cm、つまり正方とい)というコンパクトサイズに仕上がっているという点がある。実際、大きさは以前とあまりかわっていない。むしろデザインがスタイリッシュなので前のよりスリムに見えた。

表面のステンレスは下品にピカピカしていることなく、やさしく上品な光沢を放っている。最近はやりのマット調というやつだろうか。しかし写真撮影時にフラッシュを使うととんでもないことになってしまった。さすが金属。

廃熱スペースは左右がたったの5ミリメートル、奥が実質上0、上部が3.5センチメートルである。主な廃熱は下部から行われており、強く運転しているときは床がかなり熱くなる。説明書によると熱に弱い床は板を敷いたりするなどを対策が必要とのこと。

■ あれ、でかい。

まずビックリしたのが容量のでかさ。母親によると古い冷蔵庫から食品を出してほぼ丸ごと新しい冷蔵庫に入れたと言うのだが、前の冷蔵庫をパンク状態にさせていた食品(特に冷凍もの)が朝飯前のように収まっている。それも「まあ前のより大きいからね(420L→450L)とかいう比のレベルではなく、全体の半分も使っていない。

これにはいくつかのトリックがある。1つめは12年前は冷凍室にいれる食品が今よりかなり少なかったことにある。もちろん当時の冷蔵庫はその状況を反映して作られいたが、この10年間で冷凍食品が著しく進化・普及したため昔の設計では容量不足だったわけだ。今日の冷蔵庫では現代のニーズを元に設計されているので昔の物より冷凍庫が広くなっている。特にプロフリーザーシリーズはそんな中でも冷凍室が大きいのでさらに広くなっているのだ。

2つめのトリックは引き出し。新聞でちらっとみたのでよく覚えていないが、引き出しタイプの冷蔵/冷凍室は食品が入るスペース以外に機械部や空洞なども容量にカウントされていた。つまり実際使える容量は表記されている容量より小さくなってしまう。現在ではJIS規格が変更されたのか、ムダなスペースがなくなったのかわからないが、引き出しの実際の容量が増えた。

3つめは収納スペースの設計の問題。新しい冷蔵庫はドアポケットが広かったり、冷凍室の引き出しが中でさらに3段にわけられていたりと食品を整理して入れやすいようにうまく工夫してある。

おそらくこのようなことが大きく感じた理由だろう。外寸はほとんどかわっていないのに中はここまで広くなったとは本当に驚きである。

■ パンフレットの特徴と実際使ってみて

母とツーショット

ではメーカーのパンフレットに書いてある宣伝文句と実際の使用感を比べてみよう。この冷蔵庫の紹介ページをご覧ください。

冷凍室/ビッグ4段フリーザ
冷凍室は3つの引き出しから構成されている。商品名通りかなり充実している。中央の左にあるのがアイス専用ルーム。自動製氷機で作られた氷がここにどんどんたまる。説明書によると通常100分程度で8個の氷ができるとのこと。「ださっ」とお思いかもしれないが一晩で約40個の氷が勝手に出来てると思えばかなりすごい。また、氷の落下音もそれほど気にならない。水タンクは冷蔵庫におさめられており、そこからダイレクトに給水するため水アカや雑菌がつきにくい。またダイレクト給水独立アイスルームのおかげでニオイ移りも全くないのがありがたい。またタンクは簡単に丸洗いできるし、ボタン一つで自動で内部を洗浄する機能もついているのでメンテナンスは楽。

独立アイスルームの右にある引き出しがハイスピード冷凍ルーム(1段目)である。ここは内部がステンレス張りになっていて肉や刺身、ご飯などを入れて急速に冷凍したいときに使う。急速冷凍をしたいときは冷蔵庫前パネルの「スピード冷凍」ボタンを押す。あまりやったことないのでわからないが、メーカーの紹介ページをみてみるとかなり強力な機能のようだ。我が家ではウォータージャグやかき氷用のアイスストックルームと化している。

下部の引き出しは通常の冷凍室になっている。この引き出しは中がさらに3段の引き出しになっている(2〜4段目)それぞれの段は高さが異なっており、上は高さの低い食品をいれ、下段は食パンも丸ごと入る高いスペースがある。

野菜室
メーカーによるとビタミンマイナスイオン、輻射冷却により今まで以上に野菜のビタミンや水分が保持されるとのこと。たしかに前の冷蔵庫より野菜などの持ちが良い。また野菜室に限らず冷蔵室も前の冷蔵庫よりかなり高い湿度が保持されているようで、冷蔵室にチョコレートケーキをラップをかけずに一晩保存したが全く影響なかった。

冷蔵室
冷蔵室にも野菜室にもマイナスイオン酸化銀Ag+)による除菌・消臭機能がある。これで野菜室のニラのかおりが冷凍室にもデビューすることはなくなった。また冷蔵室には「パワフル冷蔵モード」が用意されていて、まとめ買いをしたときや、ビールなどを急速に冷やしたいときに重宝する。また冷蔵庫の各棚は高さがかえられるので鍋などもそのまま入る。

省エネ・環境配慮
さきほど話したPAMや、超高性能な断熱材のおかげで10年前の冷蔵庫に比べ電気代が1/6だそうな。1/6って何よ、1/6って・・・。逆にいままで何してきたんねん!とつっこみたくなります(笑) もちろん使い方によって違うでしょうが少なくとも1/3にはなると思います。またノンフロンのため環境にもたいへんやさしい!

ツインドア

ツインドア説明
HITACHI ウェブサイトより引用

忘れてはならないこの仕様。写真でお気づきだと思いますがこの冷蔵庫は冷蔵室がツインドア:観音開きになっています。我が家では冷蔵庫の右側がキッチン、左がリビングとどっちからも戸を開けます。リビング側からはいいのですが、キッチン側からだとわざわざ左側に回り込んでドアをあけないといけませんでしたが、ツインドアによりかなり便利になったとのこと(by母) また飲み物をとるときは片方のドアしかあけなくていいので、冷気が逃げにくいというメリットもあると思います。

● そのほか
いった通り冷蔵庫の外はステンレスパネルになっていますが側面は濃いグレーになっていてステンレスパネルにはなっていません。お気をつけを。

最近の冷蔵庫の特徴で「静かさ」がありますが、たしかにかなり静かです。前の冷蔵庫は常に動作音が聞こえてたし、ときどきブーーーンという大きな音をたてていましたが、この冷蔵庫は夜中にならないと動いているかもわからないほど静かです。自動製氷機の氷落下音もさほど気になりません。昼間は気づかないことが多いです。

この冷蔵庫には「おさえめ」モードがあり、昼間や夜間などのドアの開閉が少ない時間帯や、旅行に出かけるときにやっておくと消費電力を10%減らすことができる。(学習して自動でオン/オフなってくれるとなおいいと思うけど)

■ さいごに

さて、結局冷蔵庫を買い直した価値はオオアリでした。なんでもよく冷えるし、大きくて使いやすいし、さらにお財布にもウレシイ。メーカーによると10年前の冷蔵庫からこの冷蔵庫にシフトすると年間約2万円の電気代が浮くということなので8年程度で元がとれてしまう訳です。買って損はしないでしょう。

満足度:★★★★★

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