1997年 / CLARIS クラリスワークス v.4 ペイント / 模写

はじめて描いた記念すべきイラストは、児童向けコミック雑誌（コロコロとかボンボンとか）に載っていたアニメ版ポケットモンスターのポスターの「なぞり絵」でした。 ピカチュウ、ゼニガメ、ヒトカゲ、フシギダネをはじめとするかわいいポケモンたちもそうでしたが、キャラクターデザインに大きい衝撃を受けました。児童向けアニメといえば、 ドラえもんのように寸胴で低頭身のキャラクターが主流だった時代に、４、５頭身で、腕や足や胴体が曲線で表現され、手の指にまで表情がある人間キャラクターに釘づけでした。

逆に言ってしまえば、こいつのせいで、僕は「この世界」に流れていってしまったとも言える記念すべき作品なのです。だって当時、腰がくびれてる男の子 なんていなかったでしょう？？（＾＾；
いま思うと、モデリングのセンスが高かったんでしょうね。

衝撃と言えば、サトシの服装にもずいぶんビビビときていました。赤いキャップ、モスグリーンのTシャツ、青いベスト、水色のジーンズ、そしてグローブとベルト。 冬に自転車にのると手が寒いので手袋を買いにいったとき、「寒いから」買いにいったのに指の部分がカットされた adidas の手袋を買ったのも、 今思えばあこがれっぽい気持ちがあったんでしょうね。今の時代に言えばコスプレ？w

そんなサトシの服は自分にとって「聖地」的位置まで上り詰めており、なかなか自分では納得のいく絵が描けませんでした。そこでポケモンイラストは今後、写し絵派と、 服装ごまかし派に分かれることに。 その服装ごまかし派のデビュー作品がこのサンタクロース風のサトシ＆ピカチュウです。頭の中にサンタクロースのイメージがなく、 今のようにGoogle image などもありませんので、いまみれば普通の服を赤くしただけの格好ですが、当時は「いけるっ！」と謎の確信をもったものです。

ポケモンに夢中になっている僕に気づいたか知らずか、親が買ってくれた最初で最後のアニメ関連本「ポケットモンスター まるかじりブック Vol.2」。中身はアニメのダイジェスト版と、設定資料が納めら得ており、かじるように読み回していました。 この本の表紙がまた鼻血ものでさっそく写してみました（左）。しかしその後、ペンタブレットでなぞればリアルな絵が描けるのではないか？ と思いつき、描きなおしてみたところビンゴ。この絵が今後１０年以上続く僕の「トレース趣味」に火をつけることに。

このアニメはキャラクターデザインもすごかったのですが、キャラクターの動きも本当に斬新でした。走り方や、サトシのモンスターボールの投げ方、遠近法、数々の動きが本当に魅力的でした。この絵でも、前に突き出した左手や右足が生々しく、感動したものです。

描いたきっかけは忘れてしまいましたが、「雨」ネタで絵がかきたくなり、レインコート＆傘すがたのコンビを描きました。サトシの服も隠れるし、一石二鳥♪ あとから思うと、これはヒトカゲをゲットするときの格好だったんでしょうか・・・。

浴衣だかバスローブなんだかよくわからない格好。ゲタのつもりがビーチサンダル。自分で言うのもなんですが、かわいいもんですw

ちなみにこれはきっと、第２０話・ゆうれいポケモンとのなつまつり▼ で登場する服装（のつもり）でしょう。

第１８話で早くも登場した水着姿。いやーいい仕事しています。このイラストも模写したのちに、トレース。サトシにタケシとカスミを加え初代パーティーが完成。カスミの水着でウエストにもかなり「キュン」をきたのを覚えています。そのわりには目が逝っちゃってますが・・・。